リースと購入のメリット・デメリット

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設備投資をしたい法人においてリース債務と購入どちらにしようか、迷っているところは多いでしょう。

リースのメリットは、いくつかあります。1つは設備投資の際に大量の資金がかからない点です。リース取引は前もって頭金を支払うなどのことをしなくても、毎月のリース料で分割で支払うことができるため、初期投資が抑えられます。リース取引の際には審査を受ける必要がありますが、担保を取られることもないため、スムーズに資金調達することができます。

次に、事務管理の簡便さです。リース資産の所有権はリース会社にあるため、固定資産税の計算や減価償却などの申告、保険の設定などもリース会社がやってくれるので、それに関する事務手続きは軽減されます。

リースの最大のメリットは、オフバランス効果にあります。オフバランスとは、貸借対照表から切り離すことを言います。企業の収益を見る数値として、BOAがあります。BOAは当期純利益を総資産で割って出された数値ですが、オフバランスをすると、総資産の中にリース資産を含めなくて済むため、BOAの数値が上がります。それにより、投資家や株式市場での評価が上がるというメリットがあります。ただ、残念なことに、平成20年以降、中小企業以外ではオフバランスできるリース資産がかなり限定されてしまいました。そのため、オフバランス効果のためにリースを利用することは大企業に限ればうまみが減った形になっています。

購入のメリットは、1度購入してしまえば購入代金しかかからない点です。確かに購入する場合、初期投資はかなりかかることになりますし、リースにすると、確かに短期間では購入するよりも費用面では抑えられます。しかし、長期間で見ると、リース代金やその金利などが毎月かかるため、割高になってしまいます。購入してしまえばそのお金はかかりません。当然、固定資産税の計算や減価償却、保険の設定、固定資産台帳の作成や定期的な棚卸などの事務手続きは大変ですが、そのあたりのオペレーションさえきっちりしておけば問題ありません。

リースにすべきか、設備の購入をすべきか。その判断基準は、会社に十分な運転資金があるかどうかです。リースのメリットは初期投資を抑えながら設備投資を行うことができる点にあります。つまり、運転資金が乏しくても、ある期間までの資金さえ確保してあれば設備の導入は可能です。裏を返せば、購入によって設備導入をすると運転資金が足らなくなることを意味しています。もし潤沢に運転資金があるのなら、購入してしまえば後々の手間はかかるにせよ、費用面だけ見れば安上がりです。運転資金の状況によってリースと購入のどちらにするか選択することをおすすめします。

費用面だけではなく、その設備をいつまで使うかもリースか購入かの選択には大きく関わってきます。例えば、新たなビジネスを立ち上げた場合などは長期的な見通しより、ビジネス立ち上げによる準備が優先されます。結果的に長期間やることになるにせよ、立ち上げた時はその見通しが立ってるとは限りません。そういった場合はリースがいいでしょう。一方、長年やってるビジネスで設備を一新したい場合などはすでに長期的な見通しに立って企業活動を行っているのですから、先ほどのケースより使用年数は増える可能性が高いです。そういう場合は購入した方がお得です。

設備投資を行うにあたり、どういう名目で設備投資を行うか、その際に運転資金はどれくらいあるのか、ここらへんが重要になります。短期間の見通ししか立てていないのならリース、運転資金が豊富にあるのなら設備の購入など、状況によってどちらが良いかは分かれます。

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